AMH:抗ミューラー管ホルモンと卵子の話

NaNairo💛のNurse敦子です!

「妊活デビュー!🔰はじめの一歩👣」で、女性におススメの検査としてAMH=抗ミューラー管ホルモンを提案させて頂きました。
今日はAMHと卵子について、お伝えしようと思います。

女性のみなさん!質問です。
一生の中で、一番卵子の数が多いのはいつだと思いますか?
答えは、
お母さんのお腹の中にいる時です。
だいたい妊娠22週(胎生20週)頃で、この時点で卵子は約700万個です。女性の一生分の卵子が、この時に作られているのです。
ここをピークに急激に減少していき、出生時には約200万個となり、思春期頃には約30万個まで減少し、その後閉経に向けてさらに減り続けていきます。
精子は毎日作られているのに対し、卵子は新たに作られることはなく、生まれ持った卵子をどんどん消耗していくのです💦

ちなみに、月に1回の排卵🥚ですが、
1回の排卵に数十~数百個の卵子が準備され、超音波で確認できるものまでに発育できるのは10数個、そして排卵できる卵子は1個のみ。
つまり、1回の排卵に数百個の卵子が消費されているのです。
そのため、加齢とともに卵子数は減少し、さらに排卵の順番がくるまで何十年もの間、じっと順番待ちをしているその間に卵子も母体とともに老化していきます。卵子の年齢は、ご自身の年齢プラス1歳であり、自分と一緒に年齢を重ねています。
残念ながら、卵子をアンチエイジングする方法は見つかっていませんので、卵子を若返らせることは難しいです💦

そこで、ご自身の「卵巣にあとどのぐらい卵子が残っているか」の目安になるのが、AMHの値なのです。
これは、卵巣予備能とか卵巣年齢などと言われたりしています。
生理周期に関係なくいつでも検査が可能で、採血となります。
費用は自費で約¥7,000~10,000位ですが、自費なので検査を受ける前に病院に確認して頂くのが良いかと思います。

現行では、「不妊症患者に対して、調節卵巣刺激療法における治療方針の決定を目的として、6か月に1回に限り算定できる」なので、体外受精を受けられる方は保険で検査を受けられますが、単にAMHを調べたいとか、一般の不妊治療の方は保険適応になりません。
しかし、令和6年度診療報酬改定において、
「不妊症患者に対して、卵巣の機能の評価及び治療方針の決定を目的として、6か月に1回に限り算定できる」に改定(おそらく6月以降)されるようなので、一般不妊治療の方も保険でAMH検査ができるようになりそうですね👍

また、東京都では、プレコンセプションケアの一環でAMHの測定や風しん抗体検査などの助成をしています。
こちらはシングル女性Okですよ!
年齢が18~39歳、都内在住、TOKYOプレコンゼミの受講など要件がありますので、詳しくは東京都福保健局のホームページでご確認下さいね。

NaNairo💛では、シングル女性の卵子凍結のご相談にも対応しております。お気軽にご相談下さいね😊