不妊症看護認定看護師とは

NaNairoのNurse敦子です💛

今日は、「不妊症看護認定看護師」についてお話したいと思います。
すでにご存知の方も、始めて聞いたという方も、不妊症看護認定看護師の存在とどんな看護師なのかを知っていただけたらと思います。

・・・以下、日本看護協会より抜粋・・・
認定看護師は特定の看護分野において、以下の3つの役割を果たします。
1.個人、家族及び集団に対して、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践する。(実践)
2.看護実践を通して看護職に対し指導を行う。(指導)
3.看護職等に対しコンサルテーションを行う。(相談)

簡単に言うと、不妊症看護認定看護師とは、日本看護協会が認定する「認定看護師」の中でも、不妊治療について特化し、多くの研修と実務経験を積んだ看護師のことです。全国で170名(2023年12月現在)のみが資格を有しています。

どんな人がなっているかというと・・・
研修の受講資格として5年以上の看護実務経験があり、そのうち3年以上は生殖医療に関する専門分野に携わっていることが条件です。日本看護協会が指定する研修(ほぼ1年)を受け、認定されれば資格を取得することができます。研修では、看護における安全管理や倫理などの基礎的な部分と、不妊治療の専門的な治療技術、カウンセリング、マネジメントなどについて学びます。(2024年4月から教育課程が新たに再開するようなので、カリキュラムも以前とは変更があるかもしれません)

不妊症看護認定看護師は、治療のサポートはもちろん、専門知識や経験を活かした情報提供、アドバイスやカウンセリングも行います。
例えば、なかなか赤ちゃんができず、不妊治療を検討している方ですと、本当に不妊症なのか、原因はなんなのか、どんな検査を受けるのか、検査や治療にはどれくらいのお金がかかるのか、仕事は続けられるのかなど、不安になることが多いかと思います。その不安をお聴きし、情報提供し、自己決定できるようにサポートしていきます。

治療中の方ですと、先生の説明で分からないことがあったので教えて欲しいとか、治療のステップアップを迷っているとか、治療が長期にわたり終わりが見えず疲れてしまったとか、通院と仕事の両立に悩んでいる(コレはとても多いです)など、経済的・精神的・肉体的にもストレスがのしかかり、さらには成功すると断言もできず、しんどくなる人も少なくありません。そんな時は、抱え込まずに認定看護師に相談してみて下さい。長年現場で様々なケースを見てきた看護師として、アドバイスできることもあるかと思います。一緒に考えていきましょう。

世間一般の不妊治療に関する理解はまだ低く、不安やストレスを抱え込んでいる方が非常に多いです。そういった方々のお気持ちを受け止めて、少しでもお力添えが出来たらと思っております💛